レインリリー

甘い香りをまとい

現れたのは

いかにも手作りと分かる
チョコレート達。



予感的中。



「あら?まだバレンタインまで1週間もあるのに。気の早い子もいるのね~食べていい?」

崇人母は、さっそくチョコを頬張っている。

「うん。美味しいわよ。みんなも食べたら?」

満足気に頷きお義父さんや崇人の前に箱を差し出し薦めている。

何で?
どうして平気でそんな事ができるの?


・・・まさか食べないよね。普通は。


そんな私の儚い期待を軽~く裏切り
薦められるまま何の迷いも無く

チョコをつまむ、2人。

・・・信じられない!!