私の鬱々とした気持ちが晴れる事は無かったけど

次第に、よく耳にする育児疲れなのかと自分で思うようになっていた。

心が重くなった時に瞼に浮かぶ
大久保さんの笑顔は相変わらずで

記憶の中だからこそ、
いつまでも変わらず同じ笑顔を見せていてくれる、それに

私は救われていた。






侑右という宝物が、私達の元にやって来て1年の記念日。

「初誕生は一生に一度のお祝いなんだから盛大にやりたい!!」

ワイワイ騒ぐのが大好きな
崇人母の希望で

崇人と私の両親と堅司さん。
それから、
病院やアパートで顔を合わせる内に
なぜか崇人母と仲良くなった琴子も招待してバースデーパーティーをする事になった。

ん?堅司さんと琴子は、別れてから1度も会ってないハズ。

このメンバーは、マズイでしょ。

お義母さんに「ちょっと・・・」と簡単に事情は話したんだけど

「だからー?」

小さい事を気にする嫁だとばかりに軽くあしらわれてしまい

波乱の誕生会はやって来た。