疲れた・・・・・・・
今日も先生が帰ってくる前に家を出た。
パシン_______
留美と出会った公園の横を通ると、鈍い音が響き渡った。
こんな所で修羅場ですか・・・・・・
ドン______
いったぁ~・・・・・・
公園から出てきた女の人が派手に当たっておきながら謝罪の言葉も無く走り去って行ってしまった。
なんなのよ。
ぶつかったんだから謝罪の言葉の一つあってもいいんじゃない?
「葵・・・・・・?」
え_______?
公園から聞こえてきた声は、ずっとずっと昔から聞き慣れた声。
信じられなく、公園の中を覗いた。
パンツのポケットに手を突っ込み、ブランコの柵に軽く腰を掛けている男性。
さっき女の人に叩かれただろうと思われる頬が赤くなっている。
「久しぶりだね、湊」


