「へ~・・・・・。葵にも友達が出来たんだね」 今は留美の家で天ぷらを作っている最中。 今日の学校の出来ごとを聞かれ、千紗達の事を話していたらバカにされた。 「友達なんて私には必要ないから」 人と人は必ず離れてしまう。 忘れてしまう。 だったら慣れ合いなんて要らない。 「・・・・・・・・そっか」 留美の横顔が一瞬寂しそうだった。 私の為にその表情をしてるわけではなく、別の理由。 私の勘だけど、そんな気がした。