「行け~!」 「後ちょっと~!」 華麗な走りで5位に滑り込んだ。 もう絶対に1位なんて無理じゃない。 これだけ付き離されて狙う方が無理よ。 『アンカーの方は400mです』 さっき言われた説明。 400mで私の体力が持つかも分からない。 それで頑張ってなんの利益があるというの? それでも・・・・・・・ 走っている組順にアンカーが並ぶ。 それでも 「増井さん!」 私の手に渡って来たのは5位のまま。 それでも人に負けるのって昔から大嫌いなのよね。