「はぁ~・・・・・」
行くか・・・・・・
洗濯もちゃんと干して、制服も着た。
そして肩に鞄を掛けて思う。
めんどくさい・・・・・・・
『絶対来てね』
担任がああ言ってたし行くか・・・・・
玄関に鍵を掛けて学校に向かった。
表門から入ると、生徒たちからの視線が集まるため裏門から入った。
桜が満開の時季で、風と共に桜の花弁が舞う。
立ち止り桜の木を見上げる。
髪がボサボサにならない様に、耳に掛けて押さえる。
「おい、遅刻か?」
誰?
声のした方に振り向くと、男の人が立っていた。
男のくせにデカ目で漆黒の瞳。
スラッと伸びて、高い鼻。
ちょっと小さめの顔。
私を見下ろす高い身長。


