シュル_____
「ちょ、増井さん!?」
ネクタイを外され、ちょっと顔を赤らめた男子生徒。
「ねぇ、名前は?」
男子生徒の首に腕を回し、耳元で囁いた。
「朝生、颯太(あそう そうた)・・・・・」
「颯太、ここ防音壁なんでしょ?」
「え_____?」
「いいよ、何プレイでも」
一度離れて目を見ると、頬が赤くなった。
「私、颯太がいい」
颯太の目の前まで自分の顔を持って行った。
「増井、さん・・・・・・」
「葵って呼んで」
「あ、おい・・・・・」
「颯太」
私が名前を呼ぶと唇と唇が重なった。
「葵」
見た目とは逆でちょっと強引な颯太。
「ん・・・・・」
「葵」
なんで、こんなにテクニック持ってるのよ。
それでも、私の心が満たされることはなかった_______


