「いいでしょ、この身体は私の身体なの!好きにして何が悪いのよ!!」
先生に向かって叫んだ。
「それだとお前の両親が泣くぞ!」
「・・・・・・・・」
私が口を閉じると、仕舞ったと直ぐに気付いた先生。
「ごめん、増井」
視線を落とすと、顔色を窺って来た。
どうしてそんな顔するのよ。
私に親が居ないからって何?
私が親に捨てられたからって何?
他人であるあんたには関係ないじゃない。
「バカじゃないの」
「増井・・・・?」
バカよ。
大バカ者。
「担任になったからって私に深入りしないで」
そういうの一番ウザイ。
「そういう訳にはいかないだろ」
そっか、“先生”だもんね。
先生は正義の味方だもんね。


