「家何処だ~?」
そういいながら左手でバックミラーを弄る。
___________!
太陽の光でキランと光ったリング。
結婚指輪・・・・・・・
結婚、してたんだ。
そう自覚すると、一瞬心臓がドクンと脈打った。
「おい、聞いてんのか?」
「え!?」
意識が呼び戻されると、目の前に先生の顔があった。
「だ・か・ら、家は何処かって聞いてんの」
「あ、あぁ。家ね」
家、か・・・・・・・
「やっぱりいい」
「は?」
「やっぱりいいって言ってんの!」
「いいって・・・・・」
やっぱり家には帰んない。
「まさかお前、男の所に行く気か?」
「何?何か問題?」
「問題も何も、身体を売るなって言ってるだろ」


