「やっぱり問題児なんだわ」
「ユリも苦労してたのね」
「あんな子がココに来て悲しんでるんだわ、きっと」
先生には聞こえてないみたいだが、私にはまる聞こえ。
「月曜日からは電話出来ないけど」
せんでいい。
「ちゃんと学校行くんだよ?」
心配し過ぎだって!
「ハハッ、ユリはお母さんみたいだな」
真っ白のスーツに身を包んでいる男性が現れた。
へ~・・・・・・
この人が新郎かぁ。
そこそこのイケメンじゃん。
伊達先生には負けてるけど。
って、何考えてんのよ私・・・・・・
「ヒロ。だって1年と1ヶ月もこの子の担任してたんだよ?お母さん気分にもなっちゃうわよ」
あ・・・・・・・・・・
私には愛とか恋とか分からない。
でも、この2人はお互いがお互いを愛しいと顔にかいてある。
愛とか恋とか分からないくせに、こういうのは分かってしまう。
本当、変な体質だよね。


