「別にそんなんじゃないさ」
「心配しなくてもこんな所で男漁る様な節操無しじゃないんで」
「先生の前でそんなこと言うな」
後ろから指でツンと軽く突いてきた。
「なにすんのよ、伊達樹」
顔だけを後ろに向けた。
「呼び捨て確定!?」
煩いな~・・・・・
「それより、他の生徒は?」
「居ないよ。だから学校からはお前が代表になるな」
私が代表・・・・?
「そんなの聞いてない」
「聞いたら来ないだろ?だから沢野先生は言わなかったんだ」
よくも嵌めたわね。
「もう来たから帰っていいでしょ?」
他の招待客が居心地悪そうだし。
「じゃあ沢野先生に挨拶ぐらいしてけよ。最後なんだから」
そっか、これが最後なのか。
「分かったわよ」
私が歩きはじめると、伊達先生も付いてきた。


