あれから何日経っただろう。
病院に行こうと言っても嫌と言い張って行かない。
食欲だって随分減った。
このまま倒れないか冷や冷やしてしょうがない。
「樹、話がある」
今日から湊が海外ツアーに出かけたとかで誰も居ない為、葵が俺の家に湊が帰ってくるまで住むことになった。
深刻な葵の表情に不安ばかりが募る。
「あ、えーと・・・・・」
キョロキョロと目を泳がせ、本題を切り出そうとしない。
「そんな、深刻な話じゃないんだけど」
そう言われても不安は募ったままだ。
「その・・・・・・この前薫子が子供の話で軽く旦那さんと言い合いになったらしくてね?」
薫子・・・・・?
あぁ、桜庭か。
「もう1人欲しいとかもういいとか」
ゆっくりと言葉を繋いでいく葵の目はずっと泳ぎっぱなしだ。


