「何で命を簡単に捨てようとするんだよ!こんなの、事故でも自殺と同じだぞ?」 「・・・・・・ごめんなさい」 本気で心配してくれた先輩に素直に謝った。 「でも、私には何もない。だからっ」 ゆっくりと言葉を繋げて止めた。 こんなこと、先輩に言ったってしょうがない。 なにかが変わる訳じゃないんだ。 先生が私の元に戻ってきてくれる訳じゃないんだ。 「家族は?友達は?」 先輩に言われて思い浮かぶのは皆の顔。