え_____・・・・・・?
どうして?
目の前の光景に目を疑った。
どうして居るの?
「何で逃げないんだよ!」
誰かが私を庇うように助けてくれたおかげで、轢かれずに済んだ。
轢かれ“ずに”って私が言うのは可笑しいのか・・・・・・・
「どうして轢かれるのを待ってるんだよ!」
タラっっと頭から流れてきた血。
「先輩、血がっ!」
そう、私を助けてくれたのは先輩だった。
助けてくれた先輩には失礼だけど、先生が助けてくれたのかと期待してしまった。
「誰か救急車を!」
周りからそんな声が聞こえてくる。
だけど私はそっちに集中していてはいけないらしい。


