「なん、で・・・・・・・?」
「なんではこっちの台詞です!何しようとしてるんですか!!」
来てくれたんだ、先生。
驚いた目が直ぐに哀しい目に変った。
「ヒロが、居ないから・・・・・・」
「居なかったら自殺するんですか!?」
「ヒロの居ないこの世界で生きてても仕方ないじゃない!」
『生きてる意味を見出せない』
___________・・・・・・・・・
昔の、昔の私と一緒だ。
親に捨てられ、周りからは嫌われ、この世界に執着する理由が無い。
「『生きる意味なんて考えて出来るものじゃないよ』」
「え_______」
私の言葉に驚き、振り向く沢野先生。
驚いているのは伊達先生も同じだ。
「そう言ったのは沢野先生でしょ?」
当時高1だった私には綺麗事にしか聞こえなかった。


