「もう、生徒居ないね」
今日は強制下校。居ても生徒会位だろう。
「危ないから戻ってきて!」
先生を止めるために駆け寄ろうとした。
「来ないで!」
先生の大きな声で動きを止めた。
「ヒロの居ないこの世界で生きてても意味が無い」
一歩、また一歩とゆっくりと踏み出す。
やめて・・・・・・・
ヤメテ・・・・・・・
「止めて!」
え________
物凄い早さで横切った人影が見えた。
あ・・・・・・・・あの後ろ姿は・・・・・・
パシン_______
「何、してるんですか」
ハァハァと息を切らせて沢野先生の腕を掴んでいる伊達先生。
あんな簡単に柵を飛び越すなんて反則だよ。


