「これが葵と俺の関係性」
「う、そ・・・・・・・」
カタカタと身体が震えている。
きっと俺達がした過ちを思い出しているのだろう。
「どうしよ・・・・・・・・」
「ごめん、だから葵とは会えなかったんだ。なのに、偶然葵と出会った」
もう会わないと決めていたのに
会ってしまった。
いざ会うと“妹”と意識してしまい、葵が気になって仕方がなかった。
あんなに会わないと決めていたのに、葵の事が心配で自分から関わってしまった。
「葵が心配で仕方がなかったんだ」
「みな、と・・・・・・・・」
最近、感情を表情に出せるようになった葵。
大きな目から雫がポロポロと零れ落ちる。
「知りたく、なかったよな」
やっぱり話さない方がよかった。
どうして話してしまったのだろう。
「違う」
首を横に振ると、否定した。


