反省の様子が見られる訳でもなく、一緒に暮らそうと思ってる様にも見えない。
ただ単に、俺と葵が兄妹だと言いに来ただけとは思えない。
それに、父親の名も言うつもりはなかったのだろう。
「そうキツイ顔しないでよ。ちょっとお金を貸して欲しいだけだから」
そんなことだろうとは思った。
「今更母親ですって出てきた奴に貸す訳ないだろ」
「いいんだよ?葵に本当の事話しても」
_______________!
中学時代は身体の関係を持っていた。
兄妹だと伝え、葵が壊れないか考えただけで身体が震えだす。
なんで、あの時葵を抱いてしまったのだろう・・・・・・・
「幾らだ」
「話が早い。取り合えず3万でいいよ」
3万・・・・・・・?
「一人暮らししてんだけど」
「バイト、何個か受け持ちで演奏してるんでしょ?しかも時給のいい所で」
よくもまあ調べたな。
「いいでしょ?3万」
財布から万札3枚取り出し机の上に置いた。
「これで葵には絶対話すなよ」
それでも月に1回はバイト先まで取りに来る羽目になった。
俺には拒否権が無く、お金を渡して帰らすだけだった。


