ポケットに手を突っ込んだまま教室に入った。
「ねぇ」
本を読んでいる奴の前に立つと、驚いた顔を見せた。
そりゃあ私が居るのは驚くだろうけど、そこまで驚かなくてもいいじゃない。
ガイヤ煩いし。
そういえば、名前知らないや。
「ちょっと来て」
「どうしてですか」
「用事」
「ここで済ませて下さい」
厄介な奴だな、おい。
「付いてこないならここでキスするよ。軽い方じゃないやつ」
ニヤッと笑って見せた。
これじゃあ脅迫かな。
でもさっさと済ませたいし。
「分かりました。付いていきますよ」
来ると思ったんだよ。
「じゃあ裏庭行って。行かなかったらキスするから」
「分かりましたよ」
そんなにキスって嫌かね。
私は誰にでも出来るけど。


