「葵・・・・・・・・?」
声のした方に振り向いた。
あ・・・・・・・・・
「やっぱり葵だ」
私を見て安心したかの様に微笑んだ。
「薫子!知り合い?」
「うん!先行ってて」
あ、そういえば同窓会って言ってたっけ。
「久しぶり。元気だった?」
「うん」
「電話、したんだよ。メールも」
「うん」
「心配したんだよ?」
「うん」
こういうのは初めてで、どうしていいのか分からず新の手を握った。
「元気そうでよかった・・・・・・・・」
なんで私なんかの心配なんかしてたのよ。
「皆心配してるの。一度でいいから会ってくれない?千紗だって後悔してる」
千、紗・・・・・・・・・・


