「葵、月夢ね!」 教室に帰る途中、雫に念を押された。 「それが?」 「これから一緒に居るんだから覚えって事!」 あぁ・・・・・・ 「あの、本当に私の友達になってくれるんですか?」 「うん」 「敬語何て要らないから」 4人が歩いてる中、私は立ち止った。 そして、静かにその輪から抜けた。 『友達』 その言葉には触れたくない。 どうせ何時かは離れる。 また捨てられてた時と同じ気持ちになるのだろう。 そんなのはごめんだ。 友達なんて必要ない。 慣れ合いなんて私は要らない。