「昔からどうでもいい奴の名前は覚えれなくて」
「本人の前でそんなこと言うな。失礼だろ」
「仕方ないでしょ！」
「伊達先生？話がズレてますけど？」
間に入って来た頑固親父。
「あぁ、すいません」
「それで、どうなんだ？村上」
「虐められてません・・・・・・・」
ほぉ～・・・・・・・
「本当なんだな？」
「・・・・・・・・はい」
そうやって白を切るつもりかい。
「あっそ、それならそれでいいよ。けど、自分で虐められてないって否定してたら誰も助けてくれないわよ」
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿！」
「助けてほしいなら声に出して叫ばないと誰も気付いてくれない」
辛いなら辛いと叫べばいい。
「それを分かってちゃんと否定してんでしょうね」
村上の目から零れ落ちた一筋の雫。
