「葵お帰り~」
「ただいま」
自分の席につくと、3人が近寄って来た。
「ねぇ、村上・・・・・てどれ?」
「村上さん?」
「あの子だよ」
女子4人に囲まれている子を雫が指した。
「村上さんがどうしたの?」
薫子が訪ねてくる。
「ん~・・・・・虐めなのかな、あれ」
聞いてるだけなら普通に楽しく会話をしている。
「あの新曲欲しんだよね~」
「わ、私買うつもりで居るよ・・・・・?」
「うそ?じゃあ貸して!」
ほらね?
「でも、村上さん顔強張ってない?」
「千紗もそう思う?」
「薫子も?」
「うん」
2人から見てもそう見えるのか。
ガタッ
「ちょ、葵!?」
雫の言葉も聞かず、席を立った。


