「嫌」
だれが勉強なんかするもんですか。
「やろっか」
う゛・・・・・・・
笑っているが、笑っていない。
背後には黒いオーラが見えるし。
こうなった湊は逆らうと後が怖い。
「やります・・・・・・」
渋々起き上がり、数学の教科書を受け取った。
「偉い」
さっきの黒いオーラ消え、満面なスマイルで隣に腰を下ろし先程私が読んでいた雑誌を読み始めた。
はぁ~・・・・・
やりますか・・・・・・
「すご・・・・・・」
「あの葵が大人しく勉強してるよ」
「今回は葵もテストを受けるのかな?」
一度集中した私に3人の会話は聞こえていない。


