キーンコーンカーンコーン・・・・・ ガラッ チャイムと共に教室のドアを開けた。 別に狙ってたわけじゃないけど。 開けたらチャイムが鳴っただけ。 「お、増井さんセーフ!」 相変わらずテンション高いな。 「じゃあ授業始めまーす」 担任の合図で委員長が掛け声を出す。 すると、クラスの全員が立ち上がった。 私は机の隣に鞄を掛けると、挨拶もせずに席に座る。 「あ、あの・・・・」 後ろの席の委員長に声を掛けられた。 「何?」 机に肘を立てた状態で後ろに振り返った。