連絡用と登録された湊の番号。
それに便乗するかのように新まで登録してきた。
正直新の番号など使い道もなければ必要性もない。
「葵!来週テストなのに今頃登校なんて余裕あるのね」
お昼も終わり、ある日の休み時間私は登校してきた。
話しかけてきた千紗は教科書を持って突っ伏している。
「テストなんてあるんだ。何時?」
「来週の水曜木曜金曜の3日間だよ」
千紗に勉強を教えているだろうと思われる薫子。
ってことは5連休になるのか。
「今回は葵も来なさいよ」
紙パック3つを抱えて現れた雫。
「それ、全部飲むの?」
「じゃんけんに負けたのよ!」
あぁ、そういうこと。
プンプン怒りながら他の2人にジュースを配る。
そして近くの椅子に座り、髪を靡かせる。


