クルーザーも終わり、湊の家に戻って来た。
「で、なんでお前まで付いてきてる訳?」
演奏の出来が素晴らしかった新はアンコールに応え、幕を閉じた。
「いいじゃん?もうちょっと葵と話してみたかったんだよね」
最近名前呼び捨てにされる人が増えてきた。
「スリーサイズは?」
「変態」
行き成りスリーサイズ聞いてくる男が何処に居んのよ。
「湊、風呂貸して」
「女物ないけど?」
へ~、ないんだ。意外・・・・・・
「いいよ、湊ので」
「了解。持ってくから先に行っとけば?」
「ありがとう」
一言お礼を残してリビングを出た。
案内してもらった部屋に入ると、一人暮らしの男が住んでるようとは思えない洗面所。
私の部屋より大きいし、綺麗。
この部屋一体いくら払ってんのよ。
そんなことを思いながらワンピースに手を掛けた。


