「葵、行くよ~」 無駄に広い部屋で待たされたかと思うと、紺色のスーツを着た湊が戻って来た。 「今更だけどさ、何処行く訳?」 「秘密」 もうなんなわけ。 「そう言えば明日の予定は?」 「学校だけど?」 「じゃあ制服はココに置いてけばいっか」 一体何処に連れてくわけ? 「ほら早く早く。下でタク待ってるから」 も~何処でもいいや。