「やっと、お説教終わったねー」


面倒なものが終わった解放感からか、彼女は伸びをしながら言った。


「そうだね。もうお昼休み始まってるし」


溢れかえる人を見ながら、僕達が来た頃は授業で静まり返っていた廊下を思い返す。


「私、お腹すいちゃったなあ。食堂行こう? 早くいかないと日替わり定食なくなっちゃう」


彼女のその言葉で食堂へと向かった。

食堂に着くと案の定、人がたくさんいる。

お望みの日替わり定食を手に入れて、テーブルに着くご機嫌な彼女に自然と笑みが零れる。


「えっへへー、日替わり定食手に入れたぞー! いただきます!」

「いただきます」


彼女は嬉しそうに笑って食べ始める。

それを見てから僕も食べ始めた。