「いやあああああああああああああああああ!!」
「止めてくれえええええええええ!!」
一番向こうの部屋か父親と母親の耳を劈くような声を聞いたのは。
異常なほどのその声に驚いて眠気なんて吹っ飛んでいた。
隣で寝ていた彼女も何事かと起きていて、顔を見合わせる。
一番向こうの部屋か父親と母親の耳を劈くような声を聞いたのは。
異常なほどのその声に驚いて眠気なんて吹っ飛んでいた。
隣で寝ていた彼女も何事かと起きていて、顔を見合わせる。
「今の声、お父様とお母様だよね。何があったのかな」
不安そうに問う彼女に答える事は出来なくて、黙って頭を撫でる。
何が起こったのかなんて分からなかったけど、なにか良くない事が起きているのではないかと言う事は解っていた。
だからこそ、何も言えなかった。


