「ふぅ…なんとか間に合った」
うちの組の担任厳しいから、遅刻したら…
考えるだけで寒気がする…
そうこう、考えてると
「ちょっとー!るなぁぁぁあ!」
般若のような顔をした、親友が私の机にきた
せっかくの綺麗な顔が台無しだよ…
「ねぇ!なんで遅刻しそうになってんのよー
昨日、あれだけ遅刻しないようにしなよって
言ったでしょ?」
「でも、遅刻はしてないじゃんか‥‥」
「だまらっしゃい!」
「うぅ…」
朝からプンプン怒ってるのは私の唯一無二の親友の京極ひなの
スラッとした体型でダークブラウンのふわふわボブの
誰がみても憧れる容姿の美人さん
でも、性格は男っぽいんだけどね
「ちょっと、るな!
人の話聞いてんの?」
「え、え…聞いてるよ!
今朝の朝ご飯の話でしょ?」
「はぁ…誰が朝ご飯の話してんのよ!
だーかーらー!今日は天気いいから屋上いかない?」
「屋上かー…いいよ」
「じゃ、いまから、行くわよ!」
「え?授業は?」
「あんた、何言ってんだか…
もう、昼休みよ!」
「え!そーなんだー…エヘヘ」
「エヘヘじゃないわよ…
まあ、とりま、行くわよ」
「はぁい」
