あんなのを高校生がやっちゃうんスか?
「やっちゃうんだよ」
『……おぉう』
なんという……
東高イベント大好きだな!
オリエンテーションの時にチラッと思ったけど、イベントってかお泊まり大好きだよな!
「二年生が修学旅行に行く間、一年が可哀想だから、だって」
『何それ…』
ただ、アンタ等が行きたいだけなんじゃねーの?
って教師に言いたい
「…で、野外って言っても、キャンプ場で。お風呂とかあるとこだって」
『それは助かる』
「因みに、班は男女各三人ずつの六人。クラス跨ぐの禁止。さて、どうする?」
ニヤリと笑った慎二は首を傾げ静かに問うた
………どうする?って
『慎二と泪とオレ。女子はなんとかなるでしょ』
「プッ!朔月君なら言ってくれると思った!!」
「さっくん最高ぉ〜!!」
話を聞いていた泪共々、腹を抱えて笑い出した
…ん?
オレ何か面白い事言ったか?
慎二はオレが女って事をカバーしてくれそうで良いでしょ
泪はマスコットでしょ
女子はおまけでしょ
『…あれ?普通じゃね?』
「フッ、アハハ……はぁ、光樹っ忘れてるよ…!」
笑いを含んだ慎二が言ってオレはハッとする
んー…でも、結果は変わらない
光樹と比べたら慎二は紳士で扱いもやすい
泪は側にいても暑苦しくない
『うん、やっぱり慎二と泪だ』
「「アハハハハハハハハ!!!」」