みんな、私たちになんか気がつかないけど、





端なんて、誰も見ないもん。





それをいい事に、零は私の肩に頭をコテン、と傾けた。





「っ......」




顔が赤くなっていくけど、それはもう仕方ないのかもしれない。






その暑さに耐えていたら、部長が私たちに気がついて、





マイクを使って叫ぶ。



「ラブラブだねぇ。イチャイチャしてるねぇ!!!」




そのせいで、今まで向けられなかった目が私たちに向く。





なのに零はそのままだった。




「ん?何?」




それを気にしているのか、気にしていないのかは分からない。





「零....みんな見てるよ」




「そだね」





「そだねって.....恥ずかしい.....」





「可愛いよ」




「っ..........」






今日の零は、酔っているのかもしれない。




だって、ちょっとおかしいもん。