先輩と私と。

また続く、沈黙。




後ろで横になってマンガを読んでいた琳がわざとらしく本を閉じた。






「黙ってないでなんか言えば??」






その琳さえも睨む梨乃。





「それそれ、その目。怖いから」





それだけ言う。





また黙った梨乃はしばらくして、





「ごめんなさい」



と言った。






それだけでいい。





それ以上問い詰めるつもりはなかった。






だから、





「寝よっか」




と微笑んで、





琳はマンガをまた読み出して、




「ねぇ、梨乃。続きないのぉ」




と言う。