「きったないなぁ...着替えてよ」




「めっちゃ楽しかった!!!!」





この奥歯入れ歯めが。





何ていうのは多分、一生言い続けるのだろう。





「ご飯ご飯!!!」




零の靴にも気づかずどたどたと部屋リビングに入った。





「今...人いるんだけど」





キッチンに入りながら言う。





「誰ー?」




テレビをつけてチャンネルを回す。





「男の子だよ」





とだけ伝えた。





「マジ!!?どこにいるの!?」





「私の部屋」





そうとだけ伝えると、




テレビをつけたままどたどたと階段を上がっていった。




「うわぁ!!何!!?何々!!?落ち着いて!!!どうしたの!!!?」





そう叫ぶ零の声が聞こえた。





弟必殺の飛び掛り三角締めにかかったのだろう。





クスッと笑みがこぼれた。