「家、行ってみよっか」




私がそういうと、





百合はちょっと眉をゆがませながら、





「そう、だね」






と言った。






「ね、そういえばさ、昨日千愛ちゃんに話しかけられたんだけど」







百合から急に振られた話題に、




ビクッてする。





「え、ホント??なんて?」





「あたしが死んだら、携帯みてね、って......」





「は.......?」






「意味わかんないでしょ?だから、百合、聞いたんだ。そしたら」




「うん」





「人間、いつ死ぬかわかんないから、遺書作っといたの!って。もしかしたら明日、急に死んじゃったりしたら、って」