ピーッ! グランドから笛の音が聞こえた。 何度も聞こえる笛の音。 リズムを刻むかのように体に入り込む音にオレは立ち上がる。 「陽斗先輩?」 「……警告音……タイムリミットだな……」 そう呟いて、我ながらシックリきた言葉に笑みがこぼれる。