それからゆっくりと近づく距離。

優しく、慈しむように重なった唇。





あったかくて 

苦しくて 

切なくて

大好きで

愛おしくて



あなたを好きになって

あたしは、あたしを好きになれた。



あなたのその手に抱かれてると思うから、強くなれた。

悲しい事は、きっとふたりで乗り越えていこう?



そうして、ふたり一緒に



ずっと
ずっと



かけがえのない時間を、過ごしていこう




ね、今度はあたし達を見ててね?
きっと世界中で誰よりも幸せになってみせるから。


忘れないよ?

千年もの、愛おしい猫の想いを
あたし達は忘れない。


キスを交わすあたし達に
はらりはらりと、真っ白な光が降り注いだ。













fin.