引いたくじと黒板に書かれた席を見比べてみると、廊下に近い方の2列目にあたしの番号があった。 窓際じゃなかった。残念…。 仕方ない。と机を移動すると、 「あれ、もしかして隣…?」 1番廊下側のあたしの隣の席にはすでに結城くんがいて、 「おう、そうらしいな。 ちなみに支倉の席、『元』俺の席だぜ!」 なぜかそう得意気にあたしに言う。 可笑しくて笑うと、 「なに笑ってんだよ。」って。 窓際の席じゃなかったけど、この席もなかなか良いかも。 そう思った。