声のしたすぐ隣を見ると、 やっぱり…‼︎ さっき助けてくれた男の人‼︎ 同じ学校だったの…?‼︎ 「はー…。5組探すのマジで苦労した!」 その男は特定の誰かにではなく教室のみんなに話しかけた。 あはは。 まだ張り詰めていた教室の空気がいっきに緩んだ。 「すごい…。」 思わず声に出てしまった。 あっと、あわてて口を塞ぐと同時に、目が合った。