王様のいる学校





「お前、最高だわ。」


私の気持ちになんて全く気づいていない先輩は、笑いながら言った。




「俺にそんなこと言った女、初めてだよ。やっぱ気に入ったわ。」



そんな先輩を見て、心がズキズキと痛かった。



でも、気に入ったと言ってくれたその一言が、唯一の救いだった。




「私、先輩のこと好きです!でも、恋愛感情かと聞かれるとー……。」



こんなの嘘。

全部、嘘だよ……。


でもこうでも言わなきゃ、先輩は離れていっちゃうでしょ。



「おいおい、もうわかったって。それ以上言うとみじめになるからやめろ。」



笑いながらのこんな他愛もない会話が、すごく楽しくて……


自分のこの想いは、奥底にしまっておくことにした。




こうやって話せるだけでも……

会えるだけでも



………、かまわない。




「先輩、休憩終わりますよ!」



「ああ、わかってるよ。」