「アヤちん。ほら、浴衣の方が色々と都合が良いだろう?脱ぎ着もスピーディーに済ませられるじゃないか。」
「それはそうだけど・・・、所構わずっていうのも困るでしょう?どうせラフにするなら甚平にしたらどうかしら?コウちゃん絶対似合うと思うの!!」
「甚平か・・・それもいいけど、下げるのが面倒だろう?」
「もう!コウちゃんの面倒臭がり屋さん!うふふっ!」
えっと。あのですね?
一体何の話をしているんですか?!?!
決してっっ!!
ファッションだとかそういう話ではないですよね?!
あたしは、握り締めていた手をきーち先輩の手に重ねて助けを求めた。
それに気付いたきーち先輩は、漸く行動に移してくれたんだ。
「ねぇ。ラブラブするのはいいんだけどさ?もう俺達、部屋に行っていい?」

