「あぁ…。大丈夫。
コイツもやった事無いらしいからフェアだし。」
「そういうんじゃなくてっ!!」
あたしがそんなんなって慌てても、きーち先輩はこの状況が楽しいのかクスクス笑うばかり。
太一君は相変わらずニヤリ顔だし。
忠犬は…
「……っ。」
あたしと同じように放心状態と化していた。
いやいや、あたしは忠犬みたいに口を開けてないしっ!!
どんだけ驚いてるのよっ?!
「お…ぃ。柳田…俺に…何をさせるつもりだ。」
「は?見たまんまだろ?
…ただ、穴に入れた方が勝ちってだけだ。」
「-----っっ!!…穴っ!!」
忠犬が何を想像したのか分からない。
けど突然、忠犬は息を荒くさせながら鼻血を吹き出した。
「やる前から鼻血かよ…情けねぇな…。」
太一君は楽し気にそう言うけれど…
…ていうか、鼻血の意味が分からない。
あたしだって人に見られていたら緊張しちゃうけどっ!!
でも、きーち先輩が居てくれるならあたし…
穴に入れる事くらい…っっ!!
「太一君、分かった…。あたしから先にやるよ。忠犬は鼻血中だし。
上手く出来るか…分からないけど。」
緊張感を胸に抱いて、あたしはアレに近寄り手に取った。

