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「キルドは人間の怨憎によって生まれる」



カッと黒板に白墨を打ち付ける

エドガー教官。




「つまり、元は人間であり
強い憎しみに囚われた魂の化け物であるわけだ」




まだ見習いである私達は

教官の言葉に耳を向ける。




「そして、キルドは
人間の血肉によって成長する。
あーそんな奴らの弱点は…分かるやつはいるか?」

「はい、教官!心臓であります!」

「レヴェル・ロベルト、正解だ。
キルドの弱点は心臓。
まぁ…裏を返せば、心臓を
貫かなければ死なないという事だ」





黒板に書かれたキルドを手で叩きながら

説明をする教官。




隣を見ると…

レヴェルが眉間にしわを寄せて

絵のキルドを睨んでいた。