学校一のモテ男といきなり同居

「俺だって、必死でやってる。なにもかもうまくいってるとか、そーいう言い方すんなよ」




あぁ…もうダメ。




前の郁実なら、ここできっと、「好きなことを仕事にするって、思ったより大変だよな。でも俺ら、お互い頑張ってるよな」




そんな感じで、応援してくれたはず。




瞬く間に有名になって、奢ってるんだろうけど…やっぱり郁実は変わってしまった。




「もう、いいよ…わかってもらおうとか思わないし。あたしたち、住む世界が違うんじゃないかな」




そう言うと、郁実の表情が強張った。




「やっぱり、社長がいいんだな」




「そうじゃないよ、どうしてわからないの?あたしが郁実以外の人を好きになるわけないのに……」




「だったら、どうして住む世界が違うとか言うんだよ」




肩を掴まれ、揺すられる。














「あたしだって、苦しいの。モデルやアイドルと噂になっても、郁実の仕事のことは理解してきたつもり。

なのに何もない相手とのことを、どうしてあたしだけ責められるの?」




「怪しーからじゃん」




「だったらあたしも言わせてもらうけど、高木さんのことだって…ずっと気にしないようにしてきた。

一緒に住んで、ホントに何もなかった?ちょっとぐらい…」




「ねーよ。真央を裏切るようなことは、絶対にしてない…」




ニラむように見つめられて、ハッとさせられた。




あたし…




こんなことは言わないでおこうと思っていたのに。




はずみで言っちゃった……。