学校一のモテ男といきなり同居

「お疲れさまです、三沢です……はい、そうです…はい…ええっ、ホントですか!?」




ブライダルの担当者から、会社に直接連絡が入ったみたいで、




契約がウチの会社で決まったらしい。




いつもクールな社長の声が弾んでいて、顔がほころんでいる様子が目に浮かぶ。




よかった……。




あたし、やったんだ!!




「頑張ったな、お前ならやれると思ってた」




普段優しい言葉をかけることのない社長が、そんなことを言っている。




あたしなら…って、そんな風に思っていてくれたんだ。




そのことに、驚きを隠せない。













「社長があたしをホメるなんて、信じられない…」




「ホメたら調子にのるタイプだろ?」




「なっ…そんなことありません!いつだって全力ですから」




「そうだな、わかってるよ」




ドキッ。




わかってもらえてたんだ…。




自分を認められたのが、すごく嬉しい。




ニヤけが止まらないよ。




「いつもあたしに厳しいのは、その裏返しですか!?」




「厳しくしてるつもりなんて、ないけどな。これが俺の素だ…いつも普通に接してるだけ」




そういえば、社員に変に媚びたり気分で冷たくすることはないかも。




作った感がないから、男の人が苦手なあたしも受け入れられたのかな…。




なんて、今さらのように思う。




以前のあたしだったら、社長といえどふたりっきりで車に乗るなんて、ありえなかった。