学校一のモテ男といきなり同居

現実に目を向けなきゃ。




あたしが今できることは、自分が幸せになることじゃなくて、




他人を幸せにすることだ。




そのために、この仕事に就いたんでしょ?




自分を戒めるように、拳を合わせて喝を入れた。













今日の現場は、もっと細かく言うと、結婚式もできるおしゃれなレストランだった。




専属のヘアメイクの人がいないために、




今回数社を呼び、どこの会社と契約をするのか考えたいらしい。




なのに、社長ってば!




新人のあたしひとりでやるってどういうこと!?




ムリだし。




着いた頃、そんな電話があった。




たまたま今日ブライダルフェアがあって、腕試しというか、他の会社と競合しつつ腕前を見る。




ゲストの反応のいい会社と、契約をすすめる……と。




さっき、ここのレストランの支配人が笑顔で話していた。




周りを見れば、ベテランっぽいヘアメイクさんばかり。




ううっ、




蹴落とされるのは目に見えている。




あたし、




結構、崖っぷちかもしれない……。