学校一のモテ男といきなり同居

「次はいつ会える?」




郁実を見上げると、困った表情を浮かべてる。





「んー…来週か、さ来週か…。映画の公開に合わせて、急遽出演依頼が増えたのもあって、なかなか時間作れないかも」




「そっか…仕方ないね。人気者だもんね」




「そーいう言い方やめろよな」




「だって……」




郁実から視線を外し、俯く。




会いたいときに会えないのは、ホントに辛い。




今日会えたことだって、奇跡に近い。




あたしにとって一番近い存在なのに、




実際は、すごく遠い……。














「顔、上げろ。その俺を独り占めしてるのは、誰?」




「この状態……独り占めって言うの?」




今はそうだけど…なんか、違う。




「そうじゃなかったら、なんだよ。こんなこと、他の誰にもしねーよ」




顔を近づけ、頬に唇を押しつけてくる。




「ヤダ…やめて。係員の人が、仕事中にこんなことしてたらそれこそ怪しまれる」




「抱き合ってる時点で、おかしーだろ。それに、別に俺はバレてもいーけど」




郁実はキスをやめる気配がない。




頬の次は、唇にチュッと何度も軽くキスしてくる。




「もぉ、やめよ?ホントにバレちゃうよ」




バレてもいいっていう郁実の言葉に、ホッとしたのは確か。




だけどそんなことになったら、大変なことになるのは目に見えてる。