「郁実……」




話しかけても、コッチを向いてくれない。




機嫌損ねちゃった…困ったな。




ドキドキするけど、自分から郁実の隣に寝転ぶ。




「郁実……もう、いいよ」




そう言った瞬間、心臓が跳ねた。




あ~、もうダメ!




緊張でどうにかなっちゃいそう。











「ねぇ……。怒ってる?」




肩を引っ張ると、郁実がゴロンと仰向けになる。




「ぐー」




……え。