「あたしはいいの!」



「なにそれ…ホント勝手だよね。行こっ、真央」




友ちゃんに手を引かれるものの、立ち止まった。




白雪ちゃんに、聞いてみたいことがあったんだ。




「ねえ、白雪ちゃん。前に郁実とのことで変なチェーンメールが広まったことがあったよね」




「え?ああ…そんなことも、あったっけ」



「あれ回し始めたのって、白雪ちゃんじゃないよね?」



あたしがそう言うと、ムッとした顔をされた。











「は?あたしがそんなことするわけないし。やるならもっと徹底的にやるから」




「なにーっ!!」



怒る友ちゃんを押さえ、あたしからは思わず笑みが漏れた。




「そうだよね、白雪ちゃんはそんな子じゃないもんね」




それは過去に実証済。




面と向かって嫌なことはたくさん言われたしされたけど、周りから攻めるタイプじゃないって思ってた。




「そんな風に言われると……あたしも罪悪感がある。あのとき、メールのことで話しに行ったよね。

真央が傷ついてなかったから、イラッとしたのは事実。嫌な噂を回されて、傷つけばいいのにって、あのときは思ってた。

だけどあたしはしてない。これだけは信じて…」



申し訳なさそうな顔で、白雪ちゃんがあたしを見る。